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あなたは体ではない "You are not your body"

ヨガの世界では、

色んな体のとらえ方をします。

 

例えば、

「粗大身」というのは、

触れて感じることのできる、

肉とか、骨とか、粗大な体のことを言います。

 

「微細身」というのは、

目に見えない体のことで、

感情や記憶など、粗大身よりももっと繊細なもののことを指します。

 

これ以外にも、色々な体の味方があります。

 

肉体を乗り物に例えるなら、

その乗り物が走るのに必要なガソリンが、

食べ物だったり、

電流が気(プラーナ)に例えられたり・・・。

 

私たちが生きていて、

色々な活動をする舞台となるのは、

まずは粗大身であり、

 

体がなければ、

今こうやってパソコンを打つこともでいないわけで・・・。

 

ヨガの先人たちはでも、

「あなたは体ではない」

と言ったりもするのです。

 

肉体は、変化するものである。

病気にもなるし、いつか、命がなくなったら、

今当たり前のようにあるこの体も、

分解されて、なくなってしまう。

 

例えば、

10歳の時の自分と今の自分はまったく同一ではないように、

 

今、今の自分と自己同一していたとしても、

20年後の自分はまったく違う者である。

 

そういう意味で、

あなたの本質は、体ではない、と、ヨガの先人たちは言っている。

 

 

体を乗り物に例えた時に、

そこに命のエネルギーが宿り、

乗り物は動くことができるようになります。

 

でも、

いかに動くか、

どこへ行くか、

は、

誰が決めるんでしょう?

 

それはそれぞれが生きる態度として決めることであり、

自分にも、

自分以外の人にも、

可能な限り、

祝福を与えられる、喜びを与えられるような行動、思考、生き方をするのは、

これは、

訓練である!

 

前のブログから引き続き、

所々書いているけれど、

私が今年の4月にステロイド皮膚炎と診断されて、

もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。

 

3ヶ月経って良くなったところはありますが、

まだまだ、普通に生活できておらず、

ヨガの指導や通訳はいつもよりも量を少なくしてやっていて、

日常生活は、

色んなことをするのに、

今までよりも、よっぽど時間がかかってしまう。

 

特に朝はなかなか思ったように動けない。

 

嗚呼、リウマチの生徒さんは朝にヨガができなかった。

症状は違うけど、自分も同じように、

当たり前にできてたことが、まだしばらく、できなさそう。

 

ヨガの練習も、今までの半分くらいしかできておらず、

瞑想も、ほとんどできていない。

 

私の命の舞台である粗大身は、

今までの舞台とは、ちょっと違ったものになってしまっている。

 

そんな時に、

私の先生も、それ以外の先人たちも言っていたように、

 

You are not your body = あなたはあなたの体ではない

 

という言葉を、思い出すのです。

 

それは、慰めという意味で、思い出すわけではない。

 

その言葉を、改めて、考えてみるのである。

実際に初めて、きっと、その言葉が、現実味をもって、感じられるからである。

 

たまたま40台半ばで、

こういった、

体が思うように動かないという経験をしているのだが、

 

医者によると、半分くらいは良くなっている、と言うし、

多くの臨床例を見ても、いつか回復することである。

 

だけれど、

この先、生きていたら誰もが、

必ず、衰えていく。

 

それは、ほとんどの場合、「病」という形で、訪れる未来だ。

 

そして場合によっては、回復しない病もあり、

死が誰にでも訪れるということが真実であれば(!)、

(往々にして、私たちはそんなことは忘れて生きてるのだが)・・・

 

生きるとは、

死に向かう旅路でもある。

 

 

ヨガの先人たちは、

あなたは体ではない、と言う。

 

でも、そこに流れるエネルギー、

微細なもの、

アストラル体は、

波動として、死んだあとも、存在し続けるというのです。

 

このコンセプトって、なかなかピンと来ないかもしれない。

 

でも、

世の中すべてのものは、本当に「波動」でできているらしい。

 

量子レベルの世界で、物質をどんどんミクロの世界にして見ていくと、

波動と粒子になり、

 

難しいことは私はあまり理解してないけど(笑)、

 

最終的に、そこには、空間しかない、スペースしか残らないということが、

科学的にわかっている。

 

この世界のすべてのものが、波動でできている。

 

それは、思考や感情や記憶も含めて。

(脳の中で起こっていることも、電気信号のようなもので、波動である)。

 

 

例えば、

怒った人が部屋に入ってくると、

部屋が暗いムードになる。

 

ハッピーな人が入ってくると、

部屋が明るいムードになる。

 

こんな安直な話ではないかもしれないけれど、

 

私たちが持っている波動は、

肉体がその場を去った後でも、

そこに、残る。

 

 

これは私の勝手な感覚で書いているが、

波動は、伝わるものであり、

粗大身がなくなってしまってからでも、

微細身の波動が残るとすれば、

その残された波動は、

この世界のどこかに宿る、ように理解することもできて・・・。

 

 

すると、

「あなたは、どんな波動を、この世界に残したいですか?」

という問いが、生まれてくる。

 

 

話が戻りますが、

粗大身は変化する。

 

私たちが今、あったり前のようにできていること、

それは、ヨガのポーズも含めて、

が、

できなくなる日が来るかもしれない。

 

その時、どうあるか。

どうあることができるか。

 

心のヨガ、なんて言葉を聞いたことがあるけれど、

粗大身が舞台とならないヨガの練習って、

それはそれは、

これまた安直な言葉で書きますが、

「深い」ものだと思うのです。

 

 

ここまで書いてきて、

すべてを要約してみますと、

 

病を患って、わかったことが沢山ありました。

 

ということが、書きたかった。

 

私のクライアントは、

ほとんどの人が、

いろんな疾患や、

人生での問題を抱えている人ばかりで、

 

私はわからないことは、わからない、と言っていたし、

辛いですよね、ということも、

言わない主義だった。

だって、その人が感じていることは、

わからないから、

わかった振りは、したくない。

 

でも、今、ちょっとそういう辛さや、

どうしても、生き方を変えざるを得ない状況になった人たちの心が、

わかるようになりました。

 

そして、「希望」を持つことの大切さも。

そしてそして、ヨガは、ポーズの練習ではなく、

ポーズができなくても、

やっぱりヨガは、誰にでも、開かれているということ。

 

私のヨガの先生は、

粗大身は、

生きているうちは、

いろんな精神性を高めるための土台でもあるから、

大切にしなさい、とも言っている。

 

だから、運動(ポーズ)したりして、

ちゃんと動くようにしておこうね、と。

 

なので、粗大身が動く間は、

私もそうだけど、

皆さんも、

その体を大切にしましょ。

 

でも、

同時に、

私たちは、体ではない、のかもしれません。

実際に、10年後に同じ自分はここには存在しません。

私が自分の子ども達を見るときも、

彼らはいつまでたっても私の子どもであると同時に、

8歳の頃の彼らと、18歳の彼らとは、

まったく別人であり、

8歳の頃の彼らには、

二度と会うことができません。

 

 

そう、体も諸行無常の一部です。

あらゆるものが、変化をし、

何ひとつ、

確実なことは、ありません。

 

だからこそ、

その不確実な、

推測不可能なこの世界で、

何かが起こった時に、

自分が、どうあれるか。

どんな態度で生きるのか。

どんな波動を伝えるのかが、

きっと、もっと大切になってくる。

 

at 20:32, shakti-mandir, 5. ヨガ哲学

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